よくある質問 1
Q

手指を曲げる時に手のひらに痛みと引っかかり感があり、
腱鞘炎と言われています。どんな治療が必要ですか?

A

まず原因を調べることが大切です。
手指の使いすぎによることが多いのですが、
時には関節リウマチの初期症状にことがあります。
長期間続いている時や赤く腫れている 時などは細菌感染を疑います。
使いすぎによる場合は、手を使いすぎないよう安静にすることや
注射・投薬などにより簡単に治ります。
背景の病気による場合は原因に対する治療が必要です。
早めに診察を受けて下さい。

Q

物をつまむ時に母指のつけ根に痛みがあります。どこが悪いのでしょうか?

A

母指のつけ根の関節(CM関節)は曲げたり伸ばしたり、閉じたり開いたり
さらには回転させたりする大きな運動範囲があります。
物を握ったり、つまんだりする動作で使用頻度が多く、大きな負担がかかります。
このため関節軟骨が摩耗し、変形性関節症の状態になります。
膝関節に水が貯まる状態と同じです。治療は装具や投薬をおこないますが
変形が強く、50歳代や60歳代で手をよく使う方には手術が必要になります。
高齢者で手を使わない方では強い変形があっても、
痛みをほとんど感じない方もおられます。

Q

身体をひねった時に急にギックリ腰になり、
右の殿部から右足にかけて痛みとシビレがあります。
どんな治療が必要でしょうか?

A

腰痛と下肢痛を合併している時には、腰部で神経根
(下肢の方へ行く坐骨神経の根元の部分)が圧迫されていることが考えられます。
腰椎部での椎間板ヘルニアが最も疑われます。
腰椎の病変の場所により、シビレや痛みの場所が多少異なります。
X線検査やMRI検査ではっきり診断が出来ます。
検査よりも臨床症状が大切です。
知覚障害の程度や部位、運動麻痺の有無、筋肉の委縮の有無などに注目します。
安静、投薬、ブロック注射などでほとんどの人が軽快します。
筋委縮や運動麻痺を合併している時には手術が必要となります。
最も重大な症状は排尿障害です。
腰や下肢の症状に加えて急に小便が出にくくなったら緊急手術が必要です。